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温かくて美味しい中学校給食を実現するには

明日23日の市会本会議で「横浜市中期計画2022〜2025」が議決され、中学生全員がデリバリー型給食を利用する方向性が決まります。

 先行してデリバリー型給食を実施している大阪市と相模原市は、小学校と同様の「自校方式」や給食センターで作った給食を温かい状態で配送する「センター方式」に切り替えて「温かくて美味しい給食」に変更することを決めています。また、堺市や神戸市、広島市でも同様に変更を検討中です。小学校で調理した給食を中学校に配送する「親子方式」も含め、多くの政令指定都市で切り替えているのが現状です。

しかし、市教育委員会のアンケート調査によれば、半分の生徒はデリバリー型給食ではなく、家庭弁当がいいと回答しています。デリバリー型給食はおかずが冷たく、見た目、味が良くないと、中学生から不評です。

実施方法の変更が必要

全員喫食となると、デリバリー型給食の事業者は提供体制を整えるために工場を新設しなければならず、市側も長期契約が必要です。つまり、他都市のように「温かくて美味しい給食」に変更することが困難になるということです。市長に対し、実施方法の変更を求めていますが、明確な回答はありません。

全員喫食を原則とするのならば自校方式、センター方式、親子方式などのハイブリッドで「温かくて美味しい給食」を中学生に提供すべきです。

市教委は自校方式、親子方式などの実施が可能なのは145校中、72校としていますが、実施を前提に検討すれば、数は増えると思われます。それでも対応困難な学校はセンター方式での実施を考えればいいのです。

次回は1月26日。良いお年をお迎えください。

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